コレクションの整理につき出品いたします。

備日本住家次の短刀です。
会津塗りの瀟洒な合口拵えが付属しております。

長さ: 19.2cm/六寸三分三厘
反り: 内反り
目釘穴:1個
元幅: 1.75cm
先幅: 1.45cm
元重: 5mm
先重: 3.8mm
平造り 三ツ棟
銅地金銀着せ二重ハバキ
岩手県登録 第33117号

小振り細身の短刀で珍しい銘が入っています。
鍛えは小板目で小乱れ調の焼き刃を腰元で焼き落とし、刃に沿って明瞭に映りが立っています。帽子は大丸。
彫物は表:蓮台に腰樋 / 裏:腰樋に添え樋 梵字の名残があります。
合口拵えの鞘は会津の金虫喰塗りでしょうか、頭にもまた鞘と同じ塗りが施されています。

往昔抄や光山押形などを紐解くと、大筋違い鑢の青江派に混じって檜垣鑢で茎いっぱいに大きく銘を切る刀がいくつか見受けられます。
第六回特別重要刀剣には青江とは異なる系統という備日本住国次作の太刀があり、それには大和色が窺われるとあります。
荘園の関係上、大和系の刀工もまた彼の地で作刀していたのでしょうか。
この短刀も資料として面白いものかもしれません。
疲れはありますが時代上がる雰囲気を持っています。

刃切れ、刃毀れ、錆なし。
古い品につきノークレーム・ノーリターンでお願いします。
画像で判断出来る方の入札をお願いします。